【患者様の声】薬剤による痙性斜頸〜予測できない鍼灸の可能性〜
【患者様の声】
薬剤による痙性斜頸
〜予測できない鍼灸の可能性〜
2014/1 40代主婦 A様
約半年、お世話になりましたが、ジスキネジア及びジストニアという珍しい例を引き受けてくださってありがとうございます。 統合失調症に罹るのが100人~120人に一人、その中で薬剤が痙性斜頸など悪質な副作用を引き起こす例はほんの僅かです。
手脚にまで及ぶのはもっと僅かです。
原因となった薬剤が体内から抜ける迄は治ることは無いのですが、痙性斜頸はボトックス注射をしているとはいえ先生の施術の効果も十二分にあると思います。
少なくともボトックスは一時の対処療法に過ぎません。
説明は付きませんが先生の施術は確かに効果があると思います。
大学病院の教授は鍼治療をしていることは知りませんが、先日お目にかかった際には回復に驚いておられました。
その他、良くなったと言ってくださる方も増え、鏡に映る自分を見る度に皆様の想像以上に堪らなく悲しく絶望していたことが遠い昔の様です。
その他、以前は食事の際は舌の動きがおかしくて口から食べ物がこぼれてしまい、防水の介護用エプロンが手放せず、情けない想いをしていましたが、今ではゆっくりながらエプロン無しで食べられるものが増えてきました。
これは大きな喜びです。
これからも経済的に許されれば注射と鍼灸は並行して続きます。
手や脚もまだまだ機能は回復していません。
でも少しづつ少しづつ、毎日の変化を有難く思いつつ、皆様に感謝して生きて行きたいと思います。
不安はありますが克服していけたらと思います。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
時節柄お身体を大切に。
乱文をお許しくださいませ。
追伸
歯磨きをする時の手の動きが、以前の良い状態に戻りつつあることに気付きました。
それと信号を渡るくらいなら駆け足ができるようになりました。
エプロンもこのところにも全然使ってません。
本当に薬が抜けきらなくても大丈夫かもしれないです!
>A様へのコメント(2014年ブログ記事より)
Eメールにて患者様の声をいただきました。
ありがとうございます。
A様のご病気は、ある精神薬の影響による痙性斜頸と言うことで来院されましたが、最初に来られた時は、正直改善させる自信はあまりありませんでした。
痙性斜頸は首周辺の筋肉の異常緊張により、首が傾いてまっすぐに出来なくなるのです。
A様の場合は、さらに手や足にも影響がおよび、日常生活が困難な状態でした。
病院での対処といえば、ボトックス注射が一時的に有効なことの他には、残念ながらあまり手段がありません。
現代の医学では未だに原因不明の病気なのです。
とても難しい症例で、最初は
「やってみないとわからないがしばらくやってみましょう」
と改善しない可能性もご理解いただいて治療を開始しました。
後はA様のメールの通りです。まだまだ不自由な部分はありますが、少しでも改善したことは私にとっても、とても大きな喜びでした。
現在も通院して頂いておりますので、これからもしばらく治療を続けて頂いて、少しでも生活の質の改善をお手伝いしたいと思っております。
追伸
個人的なことですが、私の結婚式の前日にA様より短いですが、素晴らしい祝福のお手紙を頂きました。
手が不自由で字を書くことが恥ずかしいと言っていたのに、頑張って手書きで書いてくれたのです。
とても嬉しくてウェルカムスピーチの時にその手紙を読ませて頂き、とても良い披露宴のスタートとなりました。
心温まる2つのお手紙、本当にありがとうございました。
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