【治療雑記】腰痛の原因は腰だけにあらず
皆さん一度や二度は、腰を痛めた事があるのではないでしょうか?
腰は「にくづき」に「要」と書きますが、まさに「体の要」の場所。常に負荷もかかりやすく、最も多く病む場所とも言えるかもしれません。
何年も常に痛みがあるような腰痛は、鍼灸治療でも悔しいほど治らないことも多いものです。僕の腕が未熟なこともありますが、根深い何かが、治る過程をブロックしています。
千差万別の腰痛だからこそ、色んな視点を持って欲しいんです。例えば、腰そのものの問題以外にも、内臓の異常からくる腰痛もあります。
下痢していたり、大腸の異常や病気がある、卵巣や子宮の問題、胆のう、腎臓、膀胱、様々な内臓の異常により発症することも珍しくない。
そもそも、患部だけ治療して治ることは少なくて、手足とか頭とか、一見関係ないような場所に鍼をして治ることも多いんです。
女性の場合、子宮周辺の要因が絡むことが多いものです。生理前後はホルモンの影響により、子宮が収縮したり、生理周期により骨盤が動いたりしますので、腰にも痛みが起きやすいんですね。
子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣の問題などが絡んでくることも多いので、これらに対処していくことで腰痛が改善していくことがよくあります。
腰痛対策は、腰だけが原因と考えず、食生活の見直し、内臓の状態の改善、婦人科系の問題への対処等、総合的な体質改善を実践していくことが、予防と改善につながります。
坐骨神経痛やヘルニア、梨状筋症候群などで痛むだけでなく、末梢神経に障害が出る場合も、治りづらい場合も多く非常に厄介ですね。鍼灸治療を行なっても時間がかかることも多いので、ご自身でのストレッチなども取り入れながら、治していくことが必要です。
⭐︎誰も言わない腰痛の本当の原因
先ほど、「色んな視点を持っておいて欲しい」と言いましたが、もう一つ覚えておいて欲しいことがあります。意外にも影響が大きいのは、実は精神的な要因です。
①「恐れ」の感情、例えば心配や不安がそうです。家族関係の不安定さ、将来への不安、経済的な不安…まあ、生きてると色々ありますよね。
②怒りやイライラも、腰の痛みへ直撃することがよくあります。
③人を頼ることができない、または頼りになる人がいない。
こういった状況は、要である腰を弱くしてしまいます。
現代人の多くが、腰に問題を抱えている理由が少しお分かりいただけたのではないでしょうか?
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